「第4回 千作・千之丞の会」
国立能楽堂に「第4回 千作・千之丞の会」を観にきました。
演目は「舟船(ふねふな)」「彦市ばなし(ひこいちばなし)」「宗論(しゅうろん)」
「舟船」は比較的短い狂言で動きもあまりないので、入門してからすぐに教えていただくことが多いのですけど、とにかく動きがないセリフの掛け合いが主なので、正直いって演っててもあんまりおもしろくないんです。(師匠、スミマセン)
でも、千作、千之丞のお二人のおふたりの芝居がもう〜〜〜絶妙で!
おもしろくないのは役者の問題でした、、、
猛反省です。
「彦市はなし」は木下順二さんの原作の民話を元にした新作狂言とのことですが、50年ほど前(50年前でも新作なんですね〜)にこのお二人と万作さんで初めて演じられたそうで、めずらしく九州弁でのセリフまわし。
七五三さんとあきら先生、千五郎さんのそれぞれの個性がさらに楽しい芝居になっていました。
そして「宗論」は初めてみる”素狂言”です。
衣装も羽織袴、そして舞台の真ん中に座ったまま正面向いたままで演じるんです。
座ったままなのに千作さん千之丞師匠のお二人にかかると、その情景が浮かんでくるんです!
先日も「武家の狂言 町衆の狂言」で山本家とのコラボで「宗論」を観たばっかりなのですけど、それとはまた違ったおもしろさ。
セリフだけでここまで躍動感を出せる、そのスゴさに圧倒されてしまいました。
お二人とも芸歴80年あまり。
その深さにただただ感動です。
そしてこの国立能楽堂での発表会が6月27日(土)にあります。
この本当の”檜”舞台に立ちますので、お時間ある方、よかったらいらしてください。
初めての女役、の予定です。
また詳細がわかりましたら日記に書きますね。
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コメント
《彦一話》は、私の故郷熊本県の民話です。大分の《吉四六(キッチョム)》さんと並ぶ頓知の達人とされてます。
狂言の題材にされていたんですね。
ちなみに今日が父の正月命日なので、現在帰省中です。あの馬肉レストランの南の方ですよ。
投稿: ミドー | 2009年3月 3日 (火) 20:32
ミドーさん
熊本なんですね!
「どげんかせんと」などのセリフまわしから九州ということまではわかったのですけど、地域限定まではなかなか。
彦市はもちろん、殿様や天狗の子供もみんなおおらかで憎めないところがいいですね。
あのレストラン、ほんとうに安くて美味しかったです。
また行きたいなぁぁ
ご命日なんですね。
お天気大丈夫ですか?安全運転でお気をつけてくださいね。
お父様のご冥福をお祈りしています。
投稿: みずおち ゆきこ | 2009年3月 4日 (水) 07:03